現在開催中の、京都文化博物館内「JARFO 京・文博 LUCK」『 にほん って?』〜47人のつくるひと〜 展では、私は長崎県出身作家として、歴史と和華蘭文化(わ・か・らん:日本中国オランダの混ざった風習や文化)を穏やかに感じて頂きたく、「長崎ティータイムセット」を出品しております。波佐見焼の湯のみ、上質なそのぎ茶、銘菓いっこっこう、(オリジナルポストカード3枚付)のセットです。


・波佐見焼 蓋付汲出ー夢路ー
波佐見焼といえば、昔から日常的に使用される陶器で、近年では北欧風のグラフィカルなデザインのものも注目されていたりします。今回は夏の暑い日に波佐見町へ行って、たくさんの湯のみを見ながら、携わる方々にお話を聞いてきました。
この夢路シリーズの蓋付汲出は、これぞ波佐見焼!と言えるロングセラー商品。生産・販売者の方々もとても愛していらっしゃって、「こういう職人技の光る伝統を伝えたい」との思いを聞いて、私も手にとってみました。美しい丸いフォルムとなめらかな凹凸のラインが手から伝わり、とても穏やかな気持ちになりました。
さらに現代は、蓋付汲出を客人に出すことが少なくなっている。蓋付の湯のみでゆっくりとお茶を飲む良さ。などのお話もでて。こちらをセットに入れることにしました。手にとると流れる、穏やかな時間。
西海陶器株式会社さまにご協力頂きました。ありがとうございました。
http://www.saikaitoki.co.jp・長崎そのぎ茶
東彼杵町という佐賀県と大村湾に挟まれた町で、室町時代から作られていたとされる「長崎そのぎ茶」は、大村湾を見下ろす高台に広がる、霧深い茶畑で育てられた良質な茶葉を使用した、蒸製玉緑茶(むしせいたまりょくちゃ)です。茶葉がくるくると丸まっているのでゆっくりと開き、3回4回と淹れて飲むことができるのが特徴です。長崎県全体で生産されるお茶の約60%が東彼杵町産です。今回は色も濃く、香りと後味の良い一番茶で作ったティーパック5つをセットに入れました。そのぎ茶の名店・お茶のこばやし 長崎緑茶販売有限会社さまにご協力頂きました。ありがとうございました。
https://www.facebook.com/ochanokobayashi/・長崎銘菓 一口香(いっこっこう)
中国菓子をルーツとする一口香は、九州地方(特に長崎・佐賀)で昔から食べられてきました。内側が空洞になっていて、黒蜜と黒ごまが入っています。少々変わった菓子ですが、お祭りなど様々な行事に中国が起源と言われる文化が色濃く残っている長崎の菓子として、お茶にも合うこちらの一口香にしました。西善製菓舗にご協力頂きました。ありがとうございました。
http://nishizen.main.jp
今回は長崎についてたくさん考えました。鎖国出島オランダ人中国人坂本龍馬寺教会キリスト教徒弾圧原爆造船他!ここで起こった多様で重要な歴史が今の長崎を、日本を形作っている。ことに改めて気づいて、目がぐるぐるまわりました。繁栄の、悲しみの、すべての歴史が積み重なって混ざりあった、長崎「ちゃんぽん」文化。
で、出した答えが「長崎ティータイムセット」です。素直なお土産感を大事に作りました。
どうぞごゆるりと、長崎時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。
(数量限定で、長崎といえば!のカステラもご用意しております。)
■ LUCK004 『 にほん って?』〜47人のつくるひと〜
場所 :「JARFO 京・文博 LUCK」
営業時間 :10:00〜19:00 ※月曜定休
URL :
https://www.facebook.com/JARFO-京文博-LUCK-1698680803717269/
所在地 :〒604-8183 京都府京都市 中京区東片町623-1
京都文化博物館内
TEL :075-222-0302
LUCK004 『 にほん って?』〜47人のつくるひと〜
2016年9月3日(土)〜 10月2日(日)※月曜日休廊
10:00 open 19:30 close(※博物館のイベントにより変動があり)
観光都市世界一の京都から届ける「つくるひと」から発信する「日本」
47都道府県それぞれの出身、在住の作家に、その土地から得たインスピレーション、イメージで作品やプロダクトを制作、販売致します。その47のつくる目があつまり「つくる人の日本」がLUCKの中に完成します。